中国・繊維アパレル企業の18年業績(10)/ホームテキスタイル/全社が増収増益

2019年05月28日(Tue曜日) 午前11時22分

 ホームテキスタイル6社の2018年通年業績は、全社が前年に比べ増収増益だった。寝装品中心の品ぞろえから、リビング家具や内装まで扱うライフスタイル提案型への転換や、ネット通販の強化などで成果を上げている。

 タオルが主力の孚日集団は、売上高が51億7053万元で前年に比べ9・2%増、純利益も4億3477万元で6%増となった。商品別売上高は、タオルが34億4365万元で1・5%の伸びにとどまったが、寝装品は6億7946万元で38・4%も増えた。

 市場別売上高は、海外が31億4064万元で7・3%増えた。中国内販は20億2989万元で7・2%増だった。米国向けが3割強、韓国、東南アジア、豪州向けが各2割以上伸びた。

 羅莱生活科技は、純利益が5億3452万元で、24・9%増えた。実店舗からネット通販までの多様な販売チャネルと、高級品からネット通販専業ブランドまで幅広いブランドを取りそろえ、多様化する消費者のニーズに応えることで大幅増益を達成した。

 主要ブランド「羅莱(LUOLAI)」では、生地などの素材とデザインの強化に取り組み、「スピーマ」綿使いの「超柔シリーズ」の寝装品を投入した。今後のメイン商材に育てていく。

 富安娜家居用品も2桁%の増収増益となり、好調を維持した。ネット通販の売上高は16%増え、全体の29%を占めた。

 夢潔家紡は、純利益が8438万元で64・6%増えた。商品別売上高は、寝具カバーが16・7%増の9547万元、布団が39・7%増の7613万元、枕が17・6%増の1313万元、その他がほぼ横ばいの4607万元。

 リチウムイオン電池とホームテキスタイルを手掛ける維科精華は、純利益が5458万元で241・6%増えた。ただ、特別利益(不動産売却益や政府の補助金など)を除いた損益は1億6283億元の赤字だった(17年は8746万元の赤字)。苦戦する繊維事業はここ数年、赤字企業の売却を進めていたが、18年10月に売却はほぼ完了した。

 二、三級都市をメインターゲットにする多喜愛家紡は、2桁%での増収増益となった。商品別では、ホームウエアなどのアパレルの売上高が約5・5倍伸び、1億2064万元だった。

(上海支局)