中国・繊維アパレル企業の18年業績(12)/繊維機械/全社増収も利益明暗

2019年05月30日(Thu曜日) 午前11時51分

 繊維機械メーカー9社の2018年業績は、全社が前年に比べ増収だったものの、純利益は4社が前年割れとなり、明暗が分かれた。ASEAN地域向けを中心に販売を伸ばしたが、コスト高や粗利率の低下に苦しんだ。

 紡績機から織機、経編み機、撚糸機、染色・加工機まで幅広く展開する経緯紡織機械は、売上高が前年に比べ18・3%増え75億1513万元だったが、純利益は7億8335万元で34・7%減った。大幅減益の要因は、子会社の金融会社の売り上げが低迷したことなど。

 繊維機械事業の売上高は、17・4%増の40億3009万元だった。もう一方の主力の金融サービスは、12・9%減り36億6757万元。市場別売上高は、中国国内が3・0%減の67億7258万元だったが、海外は9億2517万元で36・3%も増えた。繊維産業の生産地のASEANシフトを反映した。

 工業用ミシンの傑克縫ジン機は、売上高が41億5150万元で約5割増、純利益が4億5425万元で約4割増だった。裁断機などの拡販を軌道に乗せ、好業績を実現した。

 商品別売上高は、ミシンが51・0%増の35億3441万元、裁断機・スプレッダーが12・3%増の4億9962万元、シャツ・デニム自動化設備が1億1409万元だった。

 染色加工機メーカーの恒天立信工業は、売上高が微増だったが、純利益は半分になった。染色加工機事業の売上高は、69億5200香港ドルで9・7%増えた。

 横編み機の上工申貝は、売上高が32億53万元で4・4%増えたが、純利益は1億4083万元で28・7%減った。減収要因は、15年に買収した子会社の独ストール社が、赤字だったこととなど。

 針布メーカーの金輪藍海は、純利益が1億2155万元で41・8%増えた。もっとも大幅増益は、前年に子会社の金融資産の評価損を計上した反動によるもの。

 横編み機メーカーの寧波慈星は、売上高が16億8968万元で20・3%増えたが、純利益は1億3784万元で42・3%減った。コンピューター横編み機の売上高は8億4410万元で15・8%増だった。シューアッパー向け横編み機は、4億471万元で2倍以上に拡大した。

(おわり、上海支局)