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19秋冬婦人服トレンド/クラシックへの移行も/プリーツ、ボー・タイ、ニットアップで

2019年06月10日(Mon曜日) 午後3時30分

 19秋冬の婦人服トレンドは、スポーツテイストからクラシックへの移行が見られる。スポーツテイストのフーデッド(フード付き)は健在だが、ボー・タイ、プリーツスカート、ニットアップ(ニットのセットアップ)が浮上している。(鈴木康弘)

 メンズブランドメーカーのメンズ・ビギ(東京都渋谷区)はこのほど、五つの高い機能を備えたストレッチジーンズを主力ブランド「ラトルトラップ」から発売した。遮熱・接触冷感・吸水速乾・軽量・紫外線防止の機能を持つ新素材「シェルテック」を採用した。

 オンワード樫山「J・プレス」の秋冬のテーマは「プレイクラシックス」。「スポーティーからクラシカルな流れに変化」を意識した。三陽商会の「ポール・スチュアート」も「クラシックモダン」をテーマに、クラシックでメンズライクな素材や柄を提案する。レナウン「レステラ」は、クラシックで伝統的なワードローブにひねりを加えた「オーセンティックモダン」を訴求。スポーツテイストが市場にあふれており、クラシックでありながらモダンに彩るファッションへの移行期にあるのかもしれない。

 それでも19秋冬のコートや羽織り物を見ると、ノーカラーが多い。「フード付きパーカをコートインするスタイル」(オンワード樫山「23区」)のためと言う。同社の「J・プレス」もジャージーのリバーシブルフーデッドジャケットを訴求する。フランドルの「ルフトローブ」もノーカラーコートに合わせ、フード付きニットを展開する。ルックの「キース」は9月のジャストシーズン商品としてメルトンのフーデットコートを投入する。

 ボー・タイのブラウスやワンピースの提案も増えている。19秋冬の「セリーヌ」コレクションで、エディ・スリマン氏がボー・タイブラウスを打ち出したのが背景にあるようだ。

 オンワード樫山の「組曲」は、スカート見えするパンツにボー・タイブラウスを合わせる。「丸首セーターの下にもレイヤードできる」と話す。フランスの上流階級の「クラシックハック」を秋冬テーマにするフランドルの「スーペリアクローゼット」も、ボー・タイのブラウス、ワンピースを展開する。

 長めの丈のプリーツスカートは19春夏から継続。多くのブランドが、全面ではなく部分使用などバリエーションを広げて品ぞろえする。

 イトキンの「ミッシェルクラン」は、「ディテールはボー・タイテクニック。チェックはクラシック柄で展開。アイテムではニットのセットアップ」を打ち出す。ルックの「コレット」は上質なポンチ素材のセットアップを気温に左右される秋商品の軸とする。

 三陽商会の「エポカ」はニットコレクション「ラマリア」を、ニットのトータルコーディネートシリーズとして打ち出す。秋冬は繊細なレーシー柄のインナー、レギンスを加えた。「ポール・スチュアート」もニットのセットアップを拡大し、ジャケットスタイル以外のビジネス需要を取り込む考え。プルオーバーとスカートの組み合わせは、きちんと感とともに、単品で着回しできることも、消費者の支持を得る理由と言える。