19年1~3月の中国化繊企業/利益総額が前年同期割れ/原油高と市況停滞で

2019年06月10日(Mon曜日) 午後3時58分

 【上海支局】中国化学繊維工業協会のまとめによると、中国の2019年1~3月化繊生産量は1261万3700トンで、前年同期に比べ14・7%増えた。一方、国家統計局が発表した一定規模(年商2千万元)以上化繊企業の利潤総額(利益総額)は、19・6%減の51億3400万元に後退した。国際原油価格が上昇する一方、市況は芳しくなく、スプレッド(原料コストと販売価格の差)が低下した。

 利潤総額を品目別で見ると、ポリエステル、セルロース繊維、ナイロンの三大品目が、それぞれ45・9%、14・6%、17・5%減った。

 品目別の生産量は、ビニロンが21・6%、レーヨン長繊維が3・9%減少したが、それ以外はポリエステルをはじめ、おおむね2桁%増だった。

 化繊の輸入は20万9788トンで、5・2%減った。品目別では、ポリエステル短繊維(4・5%増)とアクリル(0・3%増)のみ前年同期を上回った。ポリエステル短繊維が伸びた背景には、国内市場の回復と、再生ポリエステル短繊維のニーズが拡大していることがある。

 輸出は119万7697トンで、12・0%増えた。伸び率は前年同期より6・2ポイント縮小した。品目別では、ポリエステル長繊維が20・7%増で大幅に伸びたが、レーヨン短繊維は前年同期を割った。