繊維は新材料/テクテキスタイル2019⑪

2019年06月11日(Tue曜日)

日本の不織布製造が少ない

 世界最大の産業用繊維・不織布の国際見本市である「テクテキスタイル」だが、日本の不織布専業メーカーの出展は多くない。東レ、帝人、ユニチカなど合繊メーカーが不織布を出品する場合を除くと、今回は短繊維不織布製造のフジコー(兵庫県伊丹市)と、JX ANCI(東京都墨田区)のフランス子会社、JX Nippon ANCI(オレフィンフィルムをスリットし直交積層させた「ワリフ」「クラフ」主体)にとどまった。

 出展者のうち、不織布に関連する企業は324社にも上る。ドイツのフロイデンベルグ・パフォーマンス・マテリアルズはじめ欧米大手不織布メーカーが出展するだけに、日本の不織布専業メーカーの少なさはモノ足りなさを感じさせる。

 欧州では世界3大不織布展の一つで、欧州不織布工業会が主催する「INDEX」が3年に1度開催される上、今回はテクテキスタイルとほぼ同時期(5月15~17日)、タイのバンコクで、東南アジア初の不織布展「ANDTEX2019」が開催されたことも影響があったかもしれない。

 因みにANDTEXには日本から日本不織布協会のほか、アクシス、金井重要工業、呉羽テック、三木特種製紙、日本フイルコン、日本ノズル、小山化学、レンゴー・ノンウーブン・プロダクツ、シンワ、住化ケムテックス、タピルス、帝人フロンティア、帝人、ユニチカなどが出展していた。

 一方、テクテキスタイルに3回連続で出展するフジコーの展示会出展は同展のみ。元々、インドネシア子会社のフジコー・インドネシアの稼働に合わせて、海外での知名度向上を狙いに15年に初出展した。

 当初から出展に関わり、昨年7月からインドネシア子会社の副社長に就いた松本泰一氏は「出展3回目で変化が見られる。事前アポイントもあり、スケジュールを組んでミーティングできるようになった」と手応えを示す。同社は環境資材に力を入れており、今回展もバグフィルター向けを主体に提案したが、「手芸用の羊毛フェルトへの関心も高かった」と意外な反応も少なからずあったと言う。

 産業用繊維・不織布の国際見本市であるテクテキスタイルがだが、来場者は幅広いという表れだろう。それは出展者にも言える。