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東レ・オペロンテックス/増収増益へと反転/再生・バイオタイプの販売に意欲

2019年06月11日(Tue曜日) 午前11時28分

 東レ・オペロンテックスは2019年度、高機能糸の拡販やコストダウンを徹底し、ライクラ事業の業績を増収増益へと回復させる。ユーザー側の意識が急激に高まっているとみるサステイナブル(持続可能な)に配慮した取り組みも強化し、再生タイプやバイオ由来タイプの販売を検討する。

 同社によると、18年度は秋ごろから市況が悪化したため、同社も苦戦。爆買いが一段落した影響で市場が調整局面を迎えたため、紙おむつ向けの販売も後半商戦で失速気味だったと言う。

 19年度は中期経営課題の最終年度を迎えており、高機能糸の拡販や新商品の投入、コストダウンの徹底などで増収増益を目指す。

 ブランドとしてのライクラを浸透させるための取り組みが昨年は不充分だったと見ており、ユーザーに対するマーケティング活動を改めて強化し「ブランドの価値を引き上げたい」(寺嶋伸一社長)考えだ。

 消臭「T―327C」や消臭の黒現着タイプ「T―327Z」、ソフトストレッチ「T―906C」などの販売を「もっと伸ばせる」とみており、特徴ある商品、企画を展開するユーザーとの取り組みを強化し、これら高機能糸の拡販を計画する。

 既に顧客のもとに新原糸を送りテキスタイルや製品での評価を進めている。20春夏から一部の販売をスタートできる見通しで、20秋冬から複数の用途に向けた本格販売を計画する。

 紙おむつ向けでは、山東如意グループが設立したザ・ライクラ・カンパニーとの連携で海外の日系ユーザーに対するサポートに力を入れる。

 サステイナブルを意識した取り組みにも意欲を示す。同社は既に再生原料で「ライクラ」を生産する技術を確立していると言う。

 一方、ザ・ライクラ・カンパニーが原料のPTMGをバイオ化した「ライクラ」を生産しており、再生タイプを提供するのか、バイオタイプの輸入で対応するのかを今後、客先から寄せられるニーズに合わせ見極めていく。

 ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)とポリエステルとの複合繊維「ライクラT400ファイバー」では、ザ・ライクラ社がバイオ原料100%使いの「ライクラT400エコメード」を販売しており今後、取り扱いを検討していく。