中国のユニクロ/2日間で7店を集中出店/際立つ存在感 H&Mなど失速で

2019年06月11日(Tue曜日) 午前11時47分

 【上海支局】中国でユニクロの存在感が急速に高まっている。5月31日、6月1日の2日間に7店を立て続けに出店。3日に発売した米アーティスト、KAWS(カウズ)氏とのコラボTシャツをめぐる騒動は、SNSやメディアで大きな話題を集めた。「H&M」などのライバルが失速する中、一人勝ちの様相となっている。

 7店を出店したのは、阜陽(安徽省)、咸寧(湖北省)、杭州(浙江省)、麗水(同)、済南(山東省)、臨沂(同)、長沙(湖南省)の7市。ほとんどが内陸都市で、うち阜陽、咸寧、麗水、臨沂の4市は三級都市以下の地方都市だ。出店の軸足を沿海部の大都市から、地方都市に移していることが分かる。

 中華圏の2019年2月末店舗数は、中国大陸673店、香港28店、台湾67店舗の計768店。毎年80~100店を続けており、このペースを保てば21年までに千店を突破する可能性がある。

 カウズ氏とのコラボTシャツは発売当日、複数の店舗でカウズ氏のファンや転売目的の者が行列を作った。一部店舗では開店時に奪い合いなどの混乱が発生し、各メディアがこれをこぞって報道した。

 一方、これまでライバルと目されてきた海外のファストファッションブランドの「H&M」や「ZARA」は、17年から失速が続いている。米「フォーエバー21」など、撤退するところもある。消費の“昇級(アップグレード)”をはじめとする中国市場の変化に対応できなかったことが、要因とみられる。

 ユニクロが今後も好調を維持できるかは、変化に対応し、新しい価値を提案し続けられるかにかかっていそうだ。