「TAORAY WANG」の香港共存国際/「TAO.W」など出店戦略転換へ/セレクトやSNS経由を拡大

2019年06月12日(Wed曜日) 午前11時20分

 【上海支局】高級セミオーダーブランド「TAORAY WANG」の香港共存国際が、ストリートファッションライン「TAORAY TAORAY」と、TAORAY WANGの既製服ブランド「TAO.W」の出店戦略を始めとするビジネスモデルの転換に乗り出した。百貨店やショッピングモールへの出店は抑え、台頭するセレクトショップやネット通販、SNSを通じた販売を拡大していく。

 TAORAY TAORAYは17年から出店を始め、現在直営店5店と、セレクト13店で販売している。TAO.Wは昨夏から出店に乗り出し、現在直営店2店、セレクト3店。

 両ブランドは当初、3年でそれぞれ40店の出店を計画していたが、店舗賃料の高騰が続く商業施設での店舗は小売り価格が割高になり、ネット通販との価格差が開き、健全な発展が望めないと判断した。「商業施設への大量出店はやめる。ビジネスモデルを変えていく」と同社董事長兼デザインディレクターの王陶氏は話す。

 今後は、ネット通販と、高級住宅地に立地するセレクトショップでの販売に力を入れる。ファッションショーや、SNS(交流サイト)で影響力を持つインフルエンサーを通じたプロモーションにも引き続き注力し、インフルエンサーが運営するSNS「微信(ウィチャット)」上の店舗(微商城)など、新しいチャネルでの販売も伸ばしていく。

 王氏は中国を代表するデザイナーの一人。米国の上流社会向けを中心に手掛ける高級セミオーダーブランドのTAORAY WANGは、ドナルド・トランプ米大統領の娘のティファニー氏が愛用していることで知られている。