ごえんぼう

2019年06月14日(Fri曜日)

 数ある生地産地の中で北陸は堅調とされてきた。近年は受注数量が大きく落ち込むこともなく、他産地からは「北陸がうらやましい」との声すら聞こえた▼しかしこのほど、勝山市繊維協会が「休眠」を決議し、福井県の繊維産元協同組合も解散準備を進めることを決めた。その背景として最も大きなものは、組合員数の減少だ▼同様の傾向は綿産地やウール産地でも起きていて、数量減が激しい分、北陸よりも深刻の度合いは強い。既に消滅した組合もあり、“開店休業”状態のところも珍しくない。どこの産地でも理事長のなり手には四苦八苦しており、廃業などで脱退する組合員も後を絶たない▼個々の産地企業に目を移せば奮闘例も少なくない。ただ、その規模は零細が大半で、さらに道を切り開くには「連携」が不可欠。有名無実化した組織は不要だが、「連携」を推し進めることができるのは組合だろう。その先に「日本産地」がある。