産地の7~9月を読む②

2019年07月02日(Tue曜日)

尾州 引き付けの発注増えるか

 尾州産地の7~9月の生産状況は芳しくない。この時期は引き付けての発注が増えるとみられるが、昨年が暖冬の影響で店頭販売が不調だったため、受注量は減少するとの見方が産地内では広がっている。

 18秋冬向けは前シーズンが寒波の影響で店頭販売が好調だったことにより生産は活況だった。しかし、ふたを開けてみたら暖冬。その影響は大きく、百貨店をはじめとした店頭での販売が不調で多くの在庫を積み残した。

 そのような中で始まった19秋冬向けの生産は例年より数カ月早かった。昨シーズンが活況で生産キャパシティーが不足したことやASEAN縫製の増加が要因。ウールの高騰などにより、毛織物が市場から敬遠され合繊素材のニーズが高まっている。

 ある婦人服地の織布企業は「ポリエステル・レーヨン混は堅調だが、ウールについては発注の前倒しが進んでいる上に総量も減っている」と危惧。7月までは何とか受注がありそうなものの、「8月以降は本当に不透明だ」と嘆く。

 製品在庫が積み残っている中、より引き付けての発注が進むとみられる。5、6月ごろからは後染めの発注が増え始めており、その流れは7~9月にも続くとみられる。大手婦人服地製造卸は「いかに短納期対応ができるかが課題だ」と語る。