産地の7~9月を読む③

2019年07月03日(Wed曜日)

播州 19秋冬は振るわず

 綿先染め織物産地である播州では現在、19秋冬向けの出荷ピークを迎えているが、「秋冬物が飛んだ」という声が上がるほど受注が落ち込んでいる。

 企業間で差はあるものの、19秋冬向けの受注は総じて振るわなかった。その理由の筆頭は、天候不順を主要因に18秋冬の店頭が不振を極め、店頭・流通在庫がかさんでいることとされる。これにより多くのアパレルがモノ作りへの慎重姿勢を強め、産地への生地発注を抑えた。

 5~7月は元々閑散期だが、今年は「例年よりもかなり悪い」との声が目立つ。「ジャカードが良いときは平織りが悪く、平織りが良いときはジャカードが悪いというのが通説だったが、今年はともに悪い」との声も上がる。

 ファッション向けに比べて堅調なのがユニフォーム。この恩恵を享受する産地企業は限定されるが、産地の“最終工程”である整理加工場によれば、「これがなければ落ち込み幅はもっとすごいことになっていた」。

 8月半ばから産元による成約が始まり、10月以降に生産が本格化する来春夏向けについては、「試織依頼が多いことはかすかな好材料」と言う声と、「試織依頼がほとんどない」と言う声が混在し読みにくい。

 昨シーズン発生した糸染色工程混雑による納期遅れの懸念も大きい。生地商社からは「チェックブームが続いている」との声も上がるが、果たして。