産地の7~9月を読む④

2019年07月04日(Thu曜日)

高島 「高島ちぢみ」再構築へ

 高島綿強撚織物産地の景況感はここに来て悪化している。資材系は堅調ながら、企業間格差はあるものの衣料系の苦戦が目立つ。産地のサイジング機能が縮小したことも懸念材料だ。

 産地唯一の染色加工場である高島晒協業組合(滋賀県高島市)の加工数量に、産地全体の生産数量減が見て取れる。地域ブランド「高島ちぢみ」の店頭売れ行きが一段落したことなどがその要因だが、さまざまな策を講じて反転への機会をうかがう。

 策の一つは産地総合展「ビワタカシマ」の東京展を、従来の単独開催ではなく「JFWジャパン・クリエーション」に切り替えること。これにより新規顧客の獲得を狙う。

 もう一つの策は海外市場の開拓。日本貿易振興機構の支援を受けて海外市場提案を続けているが、今年は9月の「インターテキスタイル上海」に高島織物工業協同組合としてブースを設けることを決めた。同展への出展は初めて。

 高島ちぢみのブランド力引き上げを狙って新たなコーディネーターを採用することも決めた。

 盛夏物が主力の同産地ではこの時期は通常、来春夏への見込み生産を行う。しかし、「定番品だからいずれ出荷できるという時代は終わった」とし、受注生産に切り替える織布工場が増えている。