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帝人/チェコのティア1買収/自動車向け複合成形材料事業強化

2019年07月05日(Fri曜日) 午後4時54分

 帝人は、チェコに本社を置く自動車向け複合材料部品メーカーであるベネット・オートモーティブ社の全株式を取得し、完全子会社化する。幅広い採用実績を持つティア1(1次請け)の同社を傘下に収めることで、欧州での自動車向け複合成形材料事業を強化する。買収完了時期は未定。買収金額は公表していない。

 ベネット・オートモーティブ社は、自動車メーカーに部品を提供している。炭素繊維複合材料(CFRP)やガラス繊維複合材料(GFRP)の成形技術、自動車部品の塗装や組み立ての設備などを所有している。成形・加工についても多様な技術を持つ。2019年3月期の売上高は3500万ユーロ。従業員数は約720人。

 帝人は、18年8月にポルトガルの自動車向け複合材料部品メーカー、イナパル社を買収したほか、米国のコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス社(CSP社)のフランス法人CSPヨーロッパで成形材料の新工場新設も決めた。今回の買収も複合成形材料事業の欧州展開強化の布石と位置付ける。

 今後、欧州の自動車メーカーへの部品供給を加速する。マルチマテリアル戦略で、開発中のテーマにベネット・オートモーティブ社の知見を加えると同時に、CSP社の技術や人材との融合を図る。これらの施策を進め、30年近傍には帝人グループの自動車向け複合材料製品事業の売り上げを20億ドル規模に拡大する。