台湾・遠東新世紀/3年で資本支出20億米ドルへ

2019年07月05日(Fri曜日) 午後5時6分

 繊維台湾大手の遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は、海外戦略として米国とベトナム、日本などで生産拡大を強化する。同社は、今後3年の資本支出(研究開発や設備投資などの費用の総称)を20億米ドルとする方針を明らかにした。6月29日付「経済日報」が伝えた。

 遠東新世紀の徐旭東董事長は28日に開いた株主総会の席上で、米中貿易摩擦の中、ベトナムは米国を除く環太平洋連携協定(CPTPP)による低関税の恩恵があると指摘。同国では、第1段階に続き現在第2段階の増産工事に着手すると述べた。第1段階工程で布生地の生産能力増強を終えており、第2段階の工程では、生地から染色、完成品への一貫体制を構築する計画。

 米国では先頃、米リサイクル企業のフェニックス・テクノロジーズ・インターナショナルを千万ドルで買収したと発表。同国3カ所目の拠点として、年産3万6千トン規模のポリエチレンテレフタレート(PET)の生産体制を敷く。

 日本では、ペットボトルリサイクル工場で2本目の生産ラインに投資し、来年の生産開始を予定している。再生PETの年産能力は5万トンとする計画。2カ所目の生産拠点の建設も検討中としている。

 中国については、現地石化大手の中国石油化工(シノペック)との間で長らく停滞していた江蘇省揚州での高純度テレフタル酸(PTA)の協力計画について、再開する方向との見通しを示した。ただスケジュールについては未定という。

 同社は、売上高換算での内外生産比率を披露。今後3年で台湾は現在の50%から40%に、中国は30%から20%にそれぞれ下げる。一方、ベトナムを20%に引き上げ、米国や日本などその他地域も20%とする方針を示した。〔NNA〕