「インターテキスタイル・パビリオン深セン」閉幕/備蓄品、特殊加工を訴求/ジャパンパビリオンの11社

2019年07月08日(Mon曜日) 午後3時15分

 【深セン=岩下祐一】華南市場に焦点を当てた生地・副資材展「インターテキスタイル・パビリオン深セン2019」が6日、閉幕した。日系企業の華南市場への関心の高まりを背景に、「ファイン・ジャパンパビリオン」には新規4社を含む11社が出展し、備蓄品や特殊加工を訴求した。

 米中貿易戦争の影響などにより、中国のアパレル市況は昨年後半から芳しくない。そのため、華南地区のブランドも備蓄品を従来以上に求めるようになっている。こうした中、同パビリオンの常連組であるスタイレムやサンウェル、宇仁繊維、双日ファッションは、備蓄機能を前面に打ち出した。

 2年連続で出展したクリスタル・クロスも、2年前から中国で展開する日本製生地の備蓄品を訴求。「今後はバイオーダーの顧客をできるだけ絞り、取り組み型にしていく。一方備蓄品では幅広い顧客を開拓したい」と山崎敦史社長は話す。

 中国内販を進める「ラウンドチャイナ」を展開する米沢織物工業組合は、今回初めて中国の展示会に出展した。「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」ではなく同展を選んだ理由は、米沢産地が得意とするジャカード織物がターゲットにする高級レディースが華南エリアに多いため。今回展では、「中国ではリプロが難しい特殊な加工を施した商材をそろえた」(安部吉の安部吉弘社長)。

 2年前に生地事業に参入した糸商の増井も初出展。北陸で生産するレーヨンの布帛製生地と、岡山産地の綿製ニット生地を前面に打ち出した。生地の輸出は米国向けが先行するが、中国も今後拡大し、2本柱で成長を図っていく。