19年1~5月米国繊維品輸入額/世界計 伸び拡大/中国の減少は続く

2019年07月10日(Wed曜日) 午後5時1分

 米国商務省国際貿易局繊維・衣料品部(OTEXA)が発表した2019年1~5月繊維品輸入統計によると、米国全体の輸入額(世界計)は443億6282万ドルで、前年同期比5・14%増加した、1~4月の4・92%より伸び率は拡大した。糸・生地でやや減速が見られるものの、各品目とも引き続き伸びている。(表、グラフ)

 その中で、輸入先首位の中国は136億4500万ドルで、前年同期比1・05%減と後退を続けている。1~4月の1・42%減からは、減少幅がわずかに縮まった。テキスタイルの落ち込みがやや緩和し、アパレルの伸びがわずかに加速したことが、全体の落ち込み幅を縮めた。

 昨年9月に追加関税が実施された中国からの糸・生地輸入額は、前年同期比2桁%の減少を続けている。糸は29・65%も減少した。生地は16・19%減。1~4月の各28・52%減、15・28%減より減少幅は拡大した。2次製品・雑品は0・63%減で、1~4月の1・50%減より落ち込み幅がわずかに縮まった。

 糸、生地、2次製品・雑品を合わせたテキスタイル合計は3・74%減。1~4月には4・32%減少していたが、規模の大きい2次製品・雑品の落ち込み緩和が、テキスタイル全体の落ち込み緩和となった。

 中国からのアパレル輸入額は0・37%増。1~4月の0・03%増からごくわずかに伸びが加速した。中国全体の66%を占めるだけに、落ち込み緩和に寄与した。

 中国からの糸・生地輸入の落ち込みが拡大している半面、個々の規模は小さいものの、代替の動きも見られる。ベトナムからの輸入額では、糸が63・10%増、生地が52・18%増となった。台湾からの糸輸入額は52・07%増。カンボジアからの生地輸入額は138・23%も増えた。他の国・地域でも同様の動きが出ている。その結果、米国全体での糸・生地輸入額はまだ増加している。ただし、その伸び率は、月を追って緩やかに低下する傾向も示す。