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フジボウテキスタイル/低浴比染色機に順次更新/紡績は新規用途の開拓進める

2019年07月16日(Tue曜日) 午後4時50分

 富士紡ホールディングスの紡績・加工事業子会社であるフジボウテキスタイルは、ニット染色加工の和歌山工場(和歌山市)で液流染色機を新型の低浴比タイプに順次更新する。設備高度化で水や染料の節約にもつなげることでコストダウンを進める。一方、紡績の大分工場(大分市)は稼働率の維持が課題となっていることから新規用途の開拓で年間を通じての安定稼働を目指す。

 和歌山工場は現在、30台弱の液流染色機を保有するが、老朽化が進んでいることに加え、近年では染料価格の高騰が問題となっていた。このため低浴比の染色機に順次更新することで加工単位当たりの水と染料の使用量を減らし、コストアップを吸収することが狙い。

 2018年から既に、半年ごとに1台のペースで更新を実施している。山本公彦社長は「将来的には全台を低浴比タイプに切り替えたい」と話す。併せてサンプル染色機も19年下半期に更新する。

 大分工場の紡績は現在、精紡機1万錘体制となっているが、別注糸中心の生産のため繁閑格差が拡大。繁忙期にスペースがタイトになる一方、別注糸は備蓄生産ができないため、閑散期の稼働率が上がらないことへの対策が課題となっている。

 このため需要にシーズン性が少ない新規用途の開拓を進める。資材、手芸、医療用ユニフォーム、農業ユニフォームなどがターゲットとなる。特にユニフォーム用途はカジュアル化・ファッション化が進んでいることから「これまでカジュアルや婦人用途で培ったノウハウを生かした糸を提案する」。

 そのほか、グループ会社であるフジボウ愛媛の小坂井工場(愛知県豊川市)で生産する蓄光糸やステンレス糸、熱接着糸、感温変色糸など機能性繊維を活用した商品開発にも重点的に取り組む。