台湾・アパレル儒鴻/アジア企業のM&A 計画

2019年07月19日(Fri曜日) 午後4時5分

 台湾のアパレル受託大手、儒鴻企業(エクラ・テキスタイル)が、アジア企業の合併・買収(M&A)を計画している。16日付「工商時報」などによると、儒鴻は現在、対象企業と接触しており、早ければ年内にも詳細を発表する見通し。

 洪陳海董事長が明らかにした。自社の弱みの補完と長期的な業績維持が目的という。

 米JPモルガンチェース系の摩根大通証券は、川上の原料メーカーかニッチ製品メーカーに対しM&Aを実施すると予測。原料メーカーの場合、繊維大手の東隆興業かナイロンメーカーの集盛実業の可能性が高いとみている。2社はともに儒鴻と協力関係にある。

 儒鴻は2社のM&A観測に対しコメントを控えているが、かねて川上の原料メーカーのM&A、戦略提携を中長期の発展計画に盛り込んでいた。

〈東南アで生産拡大へ〉

 儒鴻は今年、インドネシアかカンボジアに生産ラインを新設する計画。少なくとも8千万米ドルを投じる。儒鴻は2016年に中国から撤退し、ベトナムでの生産規模の拡大に努めてきたが、今後はベトナム以外での生産拡大に乗り出す。

 台湾では今年、デジタルプリント工場の建設に3380万米ドルを投資するという。

 儒鴻の売上高比率のうち、衣類生産が7割を占める。衣類の生産拠点は17カ所で、主力はベトナムとカンボジアとなる。衣類の月産能力は約1千万着。〔NNA〕