台湾・ダウンの広越/増収幅目標を2割に上方修正

2019年07月29日(Mon曜日) 午後5時0分

 台湾でダウンジャケットの受託製造を主力事業とする広越企業の呉朝筆総経理は23日、今年の増収幅目標を前年比2割に上方修正したことを明らかにした。米中貿易摩擦の影響回避を狙った顧客からの受注獲得や、主要顧客からの受注拡大が売上高を押し上げるとみている。24日付「経済日報」などが伝えた。

 広越が今年の増収幅目標を上方修正するのは4回目。5月時点では15%増を掲げていた。

 広越の上半期(1~6月)売上高は前年同期比54・8%増。平均製品単価(ASP)の上昇や生産ラインの自動化が追い風となった。海外では中国のほか、ベトナムやヨルダン、ルーマニアなどに工場を置く。米中貿易摩擦の影響を避ける動きが広がり、広越に受注が流れ込んだ。

 広越の主要顧客であるスポーツブランド世界大手、ドイツのアディダスや米ナイキは近年、ダウンジャケットを含むアウトドア衣類に重点を置きつつあり、広越の受注が拡大している。

 呉総経理は「向こう数年の運営に全く不安要素はない。われわれの五大顧客はいずれも2020~21年に発注を増やす意向」と言う。

 広越の18年連結売上高は132億8千万台湾ドルで、今年2割増えれば160億台湾ドルに達する。同社はかねて22年の200億元到達目標を掲げており、この目標は21年にも前倒しで達成できる可能性がある。

 同社のダウンジャケットの生産ラインは現在449本で、年産量は約1400万着。呉総経理によると、既に需要に追い付けない状況となっており、年内に38本、20年に50本それぞれ増やす考え。〔NNA〕