中国アパレル・トップに聞く 次の一手(6)/華創服飾 副総裁 李 委ヒン氏/変化に対応し商品刷新

2019年07月31日(Wed曜日) 午後5時13分

 華創服飾が運営する高級メンズブランド「ダニエル エシュテル」が、メンズ市場の変化に対応し、デザインの刷新と出店先の見直しに取り組んでいる。これに伴い、日本生地の採用を増やしている。李委¥文字(U+944C)副総裁に、メンズ市場と同ブランドの現状について聞いた。

(上海支局)

  ――貴社は、フランス発の高級メンズ「ダニエル エシュテル」を手掛けています。

 当ブランドの中国でのデザイン、生産のライセンスを取得し、展開しています。デザインはほぼ中国オリジナルです。中国と欧州では色からデザイン、生地の好みまで全く異なり、欧州向けの製品では中国市場に対応できません。

 現在の店舗数は140店で、うち直営店は112店です。中国の主だった高級商業施設の1階に入店しています。年内にさらに20店出店し、160店体制にします。

  ――好調なエリアは。

 西部地域に勢いを感じます。南寧市(広西チワン族自治区)など、地方の中小都市の売り上げが好調です。

  ――業績はどうですか。

 創業した2012年から6年間は好調で、17年は3割増収でした。ただ、18年売上高は10%増、うち既存店売上高は5%増にとどまりました。

  ――要因は。

 出店先の百貨店の低迷と、メンズ市場の変化です。私たちがターゲットにする80、90年代生まれの若い男性は、百貨店で買い物をしなくなっています。そのため、当社も出店先をショッピングセンターに絞ることにしました。

 それから、80、90年代生まれの一部男性のファッションへの要求が高まり、既存のデザインに飽き足らなくなっています。これに対応し、昨年からデザインや素材の見直しに取り組んでいます。

  ――日本の生地の採用は。

 素材の見直しの中で増やしています。元々はパンツ地中心でしたが、幅広いアイテムで採用するようになっています。

  ――19春夏からレディースの商品の投入を始めました。

 中国の男性がおしゃれになってきたとは言え、われわれの来店客のかなりの割合が、旦那さんやボーイフレンドのために購入する女性です。そうした女性をターゲットにしています。

  ――ネット通販の現状は。

 18年のダブルイレブン(11月11日の大型セール)のタイミングで、アリババ集団の「Tモール」へ出店しました。中国のネット通販は高級品も売れるようになってきており、出足は健闘しています。