中国アパレル・トップに聞く 次の一手(7)/寧波合創億元品牌管理 ブランド総監 李 建春 氏/高感度のメンズ市場ねらう

2019年08月01日(Thu曜日) 午後5時16分

 寧波合創億元品牌管理の「アイヴィディック ステュディオ」は、昨年立ち上がったばかりのファッション感度の高いメンズブランドだ。素材とデザインの差別化で、新たな市場を開拓しようとしている。李建春・ブランド総監に、メンズ市場の現状と同ブランドの勝算について聞いた。

(上海支局)

  ――中国のメンズ市場が変化しつつあります。

 これまではベターゾーンのカジュアルウエアと、フォーマルウエアを中心とした高級ブランドの二つの市場しかありませんでした。ところがここ数年、ファッション性が高く、高品質な高級ゾーンの市場が立ち上がってきました。

  ――そうした中、江南布衣などのレディース企業がメンズを積極的に投入したり、「GXG」の慕尚集団が上場したりと、メンズ市場の動きが活発ですね。

 メンズ市場では規模は大きくないですが、ファッション感度の高い中小規模のブランドで成功するところが出てきています。

 ちなみに、当社の代表はGXGの代理商オーナーで、私は昨年まで7年間、GXGのデザイン・ディレクターを務めました。

 われわれは昨年、新しく開けつつあるメンズ市場に可能性をみいだし、アイヴィディック ステュディオを立ち上げました。

  ――現在の店舗数は。

 9店です。上海、杭州、武漢、南京、温州、常州、福州、無錫の商業施設に出店しています。最も売り上げが良いのが上海の久光百貨で、温州の万象城と南京の中央商城も堅調です。一方、無錫の大東方百貨は苦戦しています。

  ――アパレル市況が厳しくなっています。メンズ市場でも、従来の大手メンズブランドの苦戦が目立ちます。

 メンズの市況は、今年の第2四半期から悪化が目立っています。下半期には、千店以上を展開する大手の閉店ラッシュが始まるといわれています。

  ――こうした中で、新ブランドとしてどう市場を攻めますか。

 デザインと素材の差別化により、ファッション感度の高い80、90年生まれのターゲットを開拓していきます。

 そのため、中国と日本のファッション業界で長く活躍する日本人をブランド戦略顧問として採用しています。生地には、日本と欧州品を採用しています。

 今後、出店スピードを上げます。8月に杭州などで3店を出店し、9月は南京2号店を出します。年内に18店、今後3年で80~100店体制を目指します。ネット通販も来年スタートする予定です。