香港・欧米アパレル/多層階店舗の撤退相次ぐ/小売業の伸び鈍化が背景

2019年08月01日(Thu曜日) 午後5時17分

 香港に進出する欧米のファストファッションブランドが、多層階店舗の賃貸契約を中途解約したり、転貸先を探したりする動きが目立っている。小売業の伸び鈍化などが背景にあるとみられる。「香港経済日報」が伝えた。

 消息筋によると、スウェーデンの衣料品大手H&Mは、香港島・コーズウェーベイ(銅鑼湾)と、九龍・旺角の大型2店舗について、2018年末から転貸先を探しているが、数カ月が経過した今も貸し手は見つからないという。月間の賃料としてH&Mは2店舗合わせて1900万香港ドルを支払っている。

 既に撤退した企業も複数ある。米アバクロンビー&フィッチ(A&F)は16年、香港の店舗の賃貸契約を中途解約し、1億2500万香港ドルの違約金を支払った。フォーエバー21やギャップなども、銅鑼湾や旺角から撤退した。

 香港の小売業が活況のピークを迎えた13年から14年にかけて、欧米のファストファッションブランドは香港市場の開拓に向けて、先を争うように一等地の店舗を高額で契約した。宣伝効果も狙って多層階の店舗を選んでいた。

〔NNA〕