中国の染料価格/7月後半から軟化/アパレル市況低迷を反映

2019年08月02日(Fri曜日) 午後3時40分

 【上海支局】中国の染料価格が、7月後半から下がっている。環境規制の強化や染料の中間体工場の爆発事故を背景に、今年3月から分散染料を中心に値上がりが続いていたが、アパレル市況の低迷を反映し、分散染料だけでなく、反応染料も下がり始めた。

 地元メディアによると、華東地区の市場での、分散染料(黒系)の7月22日の週の平均価格は1キロ当たり33元以下で、前週に比べ4・3%下がった。反応染料(黒系)も32元となり、2・5%下がっている。

 2018年に江蘇省で、化学工場に対する環境規制の取り締まりが厳しくなり、同省北部の大手染料メーカーの工場が相次いで操業停止。そこに今年3月、同省塩城市での中間体工場の爆発事故が重なり、染料価格の値上がりが続いていた。

 こうした中、価格が軟化し始めたのは、アパレル市況低迷の影響を受けた染色加工場の稼働率低下のため。短期的には今後も値下がりが続くとみられる。

 一方、環境規制は続き、大手染料メーカーによる市場の寡占化という構造に問題があることから、中長期では値上がりしていきそうだ。