百貨店盛夏物商戦(後)

2019年08月14日(Wed曜日)

遅れてきた夏

 今年は夏が遅れてやってきた。各地の梅雨明けは昨年より2週間ほど、関東甲信は30日も遅い7月下旬だった。7月前半まで低い気温が続きセール第1弾も盛り上がりに欠けた。好調が続いていた大丸松坂屋は、降雨日数増や低気温の影響により夏物全般の動きが鈍く、3・6%減と6カ月ぶりに前年実績を下回った。

 7月の夏物販売は各社苦戦した。下旬以降の気温上昇で持ち直すも、月全体をカバーするには至らなかった。そごう・西武では婦人服、婦人雑貨、紳士服などが停滞した。

 高島屋は、婦人服8・8%減、婦人雑貨4・8%減、紳士服7・5%減、紳士雑貨10・7%減。婦人の傘やレイングッズは約5割増、婦人のジャケットやカーディガンなど羽織アイテムが1割前後伸びたが、カットソーは1割強のマイナス、日傘・帽子・サングラスは約3割減となった。

 三越伊勢丹の基幹3店でも、婦人のカットソーやワンピースが前年同月比10%減、晴雨兼用傘46%減、サンダル25%減、帽子32%減、サングラス30%減と盛夏商材が軒並み落ち込んだ。一方で、婦人ジャケットは11%増、婦人コートは8%増、紳士Tシャツ・トレーナーは30%増、紳士ブルゾンは3%増と健闘した。

 後半からの気温上昇でワンピースやカットソーなど主力の婦人盛夏物も追い上げたが、前半の落ち込みをカバーできなかった。が、秋冬物の先買いは堅調のようだ。

 振り返ると夏物衣料全体として伸び悩んだ。夏物が動き始める5月は、前半に気温が上がらずスプリングコートやブルゾンなど春物中心の売れ行き。後半に気温が上昇し盛り返したが、三越伊勢丹、高島屋、そごう・西武、大丸松坂屋、阪急阪神とも前年割れだった。

 6月は梅雨入りの違いも影響したと思われる。三越伊勢丹、大丸松坂屋などは衣料品が前年を下回ったが、梅雨入りが昨年より19日遅かった近畿を主体に展開する阪急阪神は3・2%増と伸ばした。高島屋はセールの1日早い立ち上げで0・9%増だった。同社では6、7月を通した日傘・帽子・サングラスなど夏物雑貨の売上高前年比は、関東店舗より関西店舗の方が約10¥文字(G0-AC9E)高く、逆に雨傘・レイングッズは関東店舗が関西店舗を30¥文字(G0-AC9E)上回ったという。(おわり)