アパレル 19盛夏商戦 (前)

2019年08月15日(Thu曜日)

ビジカジの流れ変わらず

 アパレルサイドから19盛夏商戦を見てみよう。レナウンの紳士服「ダーバン」では、盛夏対応の「モンスーン」シリーズが7月に入ってようやく目立って売れ始めた。ジャケットの中でもモンスーンジャケットの7月販売は、前年比46%増であった。半袖シャツやパンツなどのアイテムは低調だったが、梅雨が明けるとこうしたアイテムも動き出し、8月も好調に推移する。

 「アクアスキュータム」の7月販売はビジネスアイテムのニーズが少なく、スーツが苦戦した。オフの日に着用できるデザインのものや、仕様が簡素なものなど、カジュアル要素のあるジャケットは好調だった。スーツを除いて、6月のセールスタートから値下げしたものへの反応は良く、プレミアムサマーバザール(PSB)期間中も、ジャケットやインナーが好評だった。「フリー客の集客につながっている」と言う。

 「シンプルライフ」も7月は、日照時間が短く、気温の低い天候の影響を受けて、半袖、Tシャツ、ポロシャツなどの盛夏物が苦戦した。それでもPSBでは梅雨明けや気温の上昇で売れ始めたが、値下げ商品も多く、全体として盛夏物の落ち込みを戻すところまでは至らなかった。「インターメッツォ」も盛夏物の主力のシャツやインナー類が苦戦していたが、PSBによる効果はあった。

 三陽商会はPSBで「2点購入でさらに10%オフ」という施策を実施した。梅雨明けのタイミングも重なり、夏物セールの稼働につながった。「エポカ ウォモ」は毎年好評のクールドッツジャケットをPSBの前週からセール対象にし、売れた。半袖の動きも良い。「マッキントッシュ ロンドン」もPSBで売り上げを伸ばし、ポロシャツやTシャツなどの半袖物の動きも良かった。

 オンワード樫山の紳士服はジャケットやパンツ、シャツが比較的良かった。スーツが苦戦する中で、カジュアル要素のあるビジカジが消費者の支持を得ている。この時期は各社、消費増税前の秋冬物受注会も行っており、セールの一方で、秋冬の取り込みにも注力する。