ヤギのベトナム事業/現地で生地備蓄販売開始/独自の商いで商機つかむ

2019年08月20日(Tue曜日) 午前11時43分

 ヤギはベトナム事業で、同国子会社ヤギ・ベトナム独自のビジネス拡大を狙う。対日縫製品OEM/ODMの苦戦が背景の一つで、子会社の生地商社、イチメン(東京都渋谷区)との協業による現地での生地備蓄販売など既に幾つかの事業がスタートしている。

 ヤギ・ベトナムの中島啓二社長によると、日本のアパレル市況低迷により、同社の対日縫製品は本年度上半期(2019年1~6月)、苦戦を強いられた。市況低迷によってアパレルからの発注がより小口・即納傾向となり、ベトナムよりも中国での生産が好まれる傾向という。「ベトナム縫製の安定感を再評価する声も多いため一過性かもしれない」とみるが、一方で、日本のアパレル市場の景況感に左右されにくい独自のビジネス拡大にも臨む。

 その一つがイチメンとの協業による現地での生地備蓄販売。20春夏からの本格販売に向けて上半期中にその体制を整えた。30品番以上の試作を行い、そこから厳選してまずは先染め、無地で4品番の織物を投入する。

 製織、加工仕上げは原則ベトナム国内で行うが、グループの山弥織物(浜松市)の糸加工を施したものもある。「どこにでもある定番品ではなく、展示会での顧客の評価も仰ぎながら」開発し、絞り込んだ。主な販路はセレクトショップ系の婦人服を想定。小口、即納ニーズが高まる中、中国からベトナムへの縫製品回帰を見越して提案を強めていく。

 このほか、ヤギ・ベトナム独自のビジネスとしては、ユニフォーム向け生地の開発と手配、現地電子商取引(EC)サイトを通じた最終製品販売などを着々と進めている。