田村駒〈ベトナム〉/対欧や内販拡大に意欲/独自生地の開発にも力

2019年08月21日(Wed曜日) 午後3時53分

 【ホーチミン=吉田武史】田村駒のベトナム法人、田村駒〈ベトナム〉は、対日縫製品OEM/ODM事業で主力のカジュアル向けの商況が悪化していることを受け、欧州向けや内販拡大に本腰を入れる。非繊維事業の拡大もテーマとする。

 尾﨑正浩社長によると、同法人の実質的な初年度だった2018年12月期は、対日縫製品、ベトナム国内での日系副資材企業への裏地販売、同国日系企業へのユニフォーム納入など主要事業がいずれも「悪くない」状況だった。今期は、ポリエチレン製シートの対日販売などの非繊維事業が本格的に始まり、裏地販売も堅調だが、主力の対日縫製品は苦戦を強いられている。

 主力のジーンズカジュアルが、日本市場の悪化や中国縫製への回帰を背景に激減した。ただ、法人を介さず駐在員事務所で品質管理する対日縫製品はスポーツやユニフォームを軸に増えており、田村駒全体のベトナム縫製品事業は拡大中と言う。

 下半期以降もジーンズカジュアルの低迷は続くとみる。打開策として取り組むのが欧州向けの縫製品販売。日本本社では既に実績を積んでおり、欧州とベトナムとの間で6月に締結されたFTA(自由貿易協定)も追い風に、本社と連携を図りながら拡大を狙う。同時に、田村駒独自のベトナム製生地開発を加速させ、対日や対欧縫製品事業で付加価値化を進める。

 非繊維事業は「中国からASEAN地域に移管したいという取引先が多い」ことを受け、品種拡大を図りながら将来の柱事業の一つに育てる。

 ベトナム内販では雑貨販売などで可能性があるとみる。