台湾・台南紡績 綿糸第1工場/市況低迷で一時停止

2019年08月21日(Wed曜日) 午後3時57分

 台湾繊維大手の台南紡績(タイナンスピニング)は9日、台南市仁徳区にある綿糸第1工場の生産を一時停止すると発表した。米中貿易摩擦の影響で市況が低迷しており、製品の生産で出る損失を抑える必要があると説明した。第1工場の生産停止が売上高に与える影響は昨年の売り上げの3・2%となる見通し。生産再開の時期は未定。

 仁徳工場は1970年に完成。台南紡績は主力工場として生産能力を拡張してきた。仁徳第1工場の生産能力は、2016年から18年までそれぞれ年間5万6400点。これに対し、昨年までの3年間は生産能力を下回る水準で操業を続けており、昨年の生産量は4万8370点で、生産能力に対する比率は85・8%となった。今年上半期(1~6月)の生産量は2万2588点。

 「経済日報」によると、台南紡績は、米中貿易摩擦を契機に綿花価格が下落し、自社の在庫評価損が発生したと指摘。出荷も低迷していることから、生産縮小に至ったと説明した。

 台南紡績は、18年第4四半期(10~12月)に四半期ベースで6年半ぶりに純損失を計上。今年第1四半期(1~3月)と第2四半期(4~6月)はともに最終黒字に転じたが、上半期(1~6月)の最終黒字は前年同期比82・9%減の1億2300万台湾ドルと低迷していた。

〔NNA〕