メルテックス/寝装市場への供給強化/新たな収益の柱に

2019年08月23日(Fri曜日) 午後4時9分

 【ジャカルタ=橋本学】シキボウの在インドネシア子会社で紡織加工を手掛けるメルテックス(東ジャワ州モジョケルト)は日本の寝装・リビング・ホテルリネン市場への糸・生地の供給を強める。

 寝装業界でのビジネスに明るい、前シキボウ江南社長の藤井英司氏が6月27日付で社長に就いた。前任の尾﨑友寿繊維部門営業第二部長が進めてきた販路開拓、生産効率の向上、生産品の高付加価値化、シキボウグループの国内外の生産拠点との連携強化を引き継ぎつつ、寝装分野を新たな収益の柱に育てる。

 メルテックスの主力は綿・ポリエステル混の糸・生地で、売り先は日本のユニフォーム用途と中東民族衣装用途を2本柱とする。売上高の7割ほどが日本向け。売り上げ構成比は糸と生地で各50%。紡績錘数は5万錘。

 ローカル企業の割安な汎用糸の品質向上や人件費の高騰を背景に、シキボウが最もノウハウの蓄積を持つ糸での高付加価値化をメルテックスの強みにするよう、糸売りを強化している。

 ダブルツイスターをはじめとする新たな製造機器を増設し、双糸、2層構造糸、強撚糸、精紡交撚糸、複合糸と生産品種の多様化を昨年から進める。こうした特色のある糸で新たな販路開拓を加速させる。

 生産拠点の連携強化では、シキボウの繊維部門グローバル事業推進室が中心になって、日本、ベトナム、タイ、インドネシアの各製造拠点の強みを結ぶ構想を描く。

 日本のシキボウ江南、綿素材を得意とするベトナムの協力工場、インドネシアのメルテックス、タイの新内外綿子会社J.P.ボスコ、それぞれの強みを掛け合わせ、日本向けの販路開拓に加え、各拠点の内販も強化する。