香港 デモ当面続く/高田領事が講演

2019年08月22日(Thu曜日) 午後5時3分

 在香港日本総領事館で政治経済部長を務める高田真里領事は20日、香港日本人商工会議所主催の会合で講演し、逃亡犯条例の改正案をきっかけに相次ぐ抗議活動について、個人的見解とした上で、抗議活動は当面続くとの見方を示した。安全の確保に向け、抗議活動に関連する情報の収集を欠かさず、現場に近づかないよう呼び掛けた。

 高田領事は、外務省が今月14日に香港の危険度レベルを引き上げたことに触れ、「テロと違いデモ現場などに近づかなければ危険はないものの、(抗議活動が)流動的になっており、香港の中国への返還後初めて治安を理由とする引き上げに踏み切った」と説明。今後の見通しについて、「香港政府は譲歩せず警察当局による解決を目指す姿勢であり、デモ参加者らの求める要求に何らかの対応をしなければ、活動はしばらく続く」と語った。

 中国による抗議活動への軍事介入にも言及し、「可能性はある」としながらも、「軍事介入の前にいろいろな段階がある」と分析。高田領事は緊急事態に関する香港の法規として、集会を一時的に禁止する公安条例や中国政府に駐留軍の出動を要請できる香港基本法を挙げた。

 この日の講演は2部構成で開催され、商工会議所に加盟する日本企業の関係者など合わせて約200人が聴講した。

〔NNA〕