台湾・福懋興業/ベトナム生産 急拡大/スポーツ向けが好調維持

2019年08月26日(Mon曜日) 午前11時58分

 【台北=岩下祐一】台湾塑膠工業(台湾プラスチック)傘下で、合繊織物製造最大手の福懋興業(フォルモサ・タフタ)の2019年1~6月売上高は、前年同期に比べ12%増えた。欧米のメガスポーツ向けが引き続き好調で、増収に貢献した。「米中貿易戦争」を背景に、ベトナム生産を急拡大している。

 引き合いを伸ばしている生地は、リサイクルポリエステル使いなどの環境配慮型素材。「アディダスが環境素材の採用を積極的に増やしている。これに対応するため、リサイクルナイロン使いの生産も始めた」と李敏章総経理は話す。

 同社は、ベトナムと中国、台湾で生産し、中でもベトナム工場が好調。今年はベトナム生産へのニーズが予想以上に強まり、3~6月はタイトな状況が続いた。一時はキャパシティーをオーバーしたため、一部を台湾生産に切り替えた。

 ただ7月から生産能力を拡大したことで、「現在は安定生産ができている。これから年末までに270万ヤード増やすつもりだ」(李総経理)と言う。

 同社の年産能力は19年末、染色加工ベースで約2億6千万ヤードになり、ベトナム生産が約1億ヤードを占める見通し。