インド/バングラ発の衣料品 迂回輸入に警戒

2019年09月02日(Mon曜日) 午後4時18分

 インドの歳入情報局(DRI)が、バングラデシュから輸入される衣料品に警戒を強めている。南アジア自由貿易地域(SAFTA)の枠組みで設けた関税の優遇措置が悪用され、第三国の製品がバングラデシュの製品と称して輸入されている可能性があるため。「エコノミック・タイムズ(電子版)」が8月26日に伝えた。

 SAFTAの枠組み協定は、バングラデシュを含めた後発開発途上国(LDC)から他国に輸出する製品について、一定割合の輸出国での価値創出を義務付けている。これは、輸出する側の経済の振興を図る一方、優遇措置の悪用を防ぎ、輸入する側の利益を保護するため。

 DRIの懸念は、先頃発覚した第三国からバングラデシュ経由でインドの小売り大手フューチャーグループに衣料品が送られたとされる事件が発端とみられる。懸念は税関当局に伝えられており、当局は今後、原産国の確認を強化するとみられる。

 ある政府関係者は、自由貿易の枠組みの悪用は「協定の精神に反するだけでなく、製造業の振興に向けた国内の取り組みにも有害だ」と指摘している。

〔NNA〕