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東レ/繊維事業の新ブランド「アンドプラス」策定/ペットボトル再生糸本格展開

2019年09月06日(Fri曜日) 午後3時21分

 東レは、サステイナブル(持続可能な)社会の実現を目指すための事業ブランド「アンドプラス(&+)」を設定した。新たな旗印の下、ペットボトルリサイクル繊維の展開を加速する。取り組み開始に当たり、高付加価値品の生産技術を確立し、多様用途での展開を可能にした。高付加価値ペットボトルリサイクル繊維は2020年1月から本格販売する。

 ペットボトルリサイクル繊維は、原料への混入異物などから特殊な断面や細さの繊維の生産が難しく、糸種が定番品に限られることや白度が損なわれるという課題があった。使用できる用途が限られ、同社のペットボトルリサイクルポリエステルの販売も約15億円(18年度)にとどまっていた。

 今回、ペットボトルリサイクル原料に含まれる異物を除去するフィルタリング技術とペットボトルの高度な洗浄技術を持つ協栄産業(栃木県小山市)と連携し、異物と黄ばみを除去した高品位な原料の安定供給に成功。東レの繊維生産技術と組み合わせることで多様な繊維断面の生産と細繊度化を実現した。

 ペットボトルリサイクルを資源として本格活用するための体制が整ったことから新たに事業ブランドを設定した。「共に創る、自分らしくいられる未来を」をテーマに活動を推進し、消費者の共感を得ながら、ペットボトルリサイクルに関わる回収者・生産者などが相互につながることを促進する。

 ペットボトルリサイクルポリエステルは、独自のトレーサビリティー(追跡可能性)付与技術を使用した「リサイクル識別システム」により、リサイクル原料使用の証明が可能。長繊維と短繊維の両方で展開する。国内のほか、海外の拠点でも生産する。

 糸・わた、テキスタイル、縫製品で提案。用途はファッションウエア、スポーツウエア、ライフスタイルウエア、ワークウエア、不織布、生活資材などを想定している。20年に300億円の販売を計画するが、約3万㌧のペットボトルを再利用する計算(糸・わたで換算)になる。25年には500億円の販売規模に育てる。