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倉敷繊維加工/半導体関連に本格参入/増産体制に向け設備投資

2019年09月13日(Fri曜日) 午後4時44分

 クラボウグループの不織布・製品製造販売会社、倉敷繊維加工(大阪市中央区)は独自のグラフト重合加工による金属イオン捕集フィルター「クラングラフト」による半導体関連分野への参入を本格化させる。提案先での正式採用に向けた動きも最終段階となっており、量産体制に向けて設備投資も決めた。

 グラフト重合は繊維に放射線など高エネルギーを照射してさまざまな機能材を分子的に結合(グラフト重合)させるもの。これを不織布に応用したカートリッジフィルターであるクラングラフトは薬液に溶け込んだごく微少な金属イオンを捕集することができる。

 こうした性能を生かし、これまで半導体製造工程などで使用する高純度薬液の精製用途で提案を進めてきた。提案先でのテストを通じて高い性能が確認されており、ここに来て複数の半導体関連企業と正式採用に向けた仕様の最終決定が確定しつつある。半導体関連用途への本格参入が見えてきた。

 このため増産に向けた設備投資も実施する。クラングラフトは製造工程で超純水を使用する。このほど超純水製造装置の増設を決めた。そのほかの設備投資も検討しており、受注本格化に向けて増産体制の構築を急ぐ。

 同社は現在、自動車や空気清浄機向けフィルターなどを主力とするが、青山髙明社長は「次の柱となる商品や用途の開拓が重要」と強調する。クラングラフトによる半導体関連用途への参入はその一環となる。