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ユニクロ、東レ/素材の循環システム構築へ

2019年09月18日(Wed曜日) 午前10時21分

 ユニクロと東レは17日、サステイナビリティー(持続可能性)に関する取り組みとして、回収したダウン(羽毛)のリサイクルと、使用済みペットボトルを再利用したポリエステル繊維を使う「ドライEX」の開発を共同で進める方針を明らかにした。資源の有効利用と環境保全に配慮したテキスタイル開発を行い、素材の循環システムを構築する。

 ダウンの回収では、ユニクロが販売する“ウルトラライトダウン”を店頭で回収。東レが新たに開発したダウン分離システムによってダウンだけを取り出す。洗浄工程を経て、新しいダウン商品の素材として活用する。既に9月に回収をスタートしており、20秋冬シーズンの商品からリサイクルダウンを使った一部商品を販売する予定。

 ウルトラライトダウンは生地が薄く縫製も複雑なため、解体の難度が高く従来の手作業では効率良くダウンを取り出すことは困難だった。今回、分離機械の開発により、ダウンの切断・攪拌(かくはん)分離・回収までを完全自動化する。従来の手作業と比較し、約50倍の処理能力を実現すると言う。

 回収ペットボトルから製作するリサイクル繊維はこれまでもあったが、回収時の異物混入により、特殊な断面を持つ繊維や極細繊維の生産は難しかった。ペットボトルの劣化等で黄ばみの問題もあり、克服が課題になっていた。

 新たに開発するドライEXは、リサイクル原料中の異物を除去するフィルタリング技術により、バージン原料同様に特殊繊維の製造を可能にする。さらに東レ独自のリサイクル識別システムで、ペットボトルリサイクル繊維のトレーサビリティーを実現。20秋冬シーズンから、高機能速乾素材ドライEXの生産を開始する。