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インターテキスタイル上海/日系生地商/備蓄品と機能性をアピール/ネット通販顧客の増加に対応

2019年09月30日(Mon曜日) 午後5時10分

 【上海支局】25~27日に上海市内で開かれた「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2019秋」の「ジャパン・パビリオン」に出展する日系生地商は、ネット通販の顧客が増える中、備蓄品による小ロット・短納期対応と、機能性の訴求が目立った。

 各社とも市況の厳しさを実感している。今年は、既存のメイン顧客の百貨店アパレルの注文が小口化し、優良顧客からの注文が突然なくなるなど、顧客の入れ替わりも例年位以上に激しい。

 一方で、ネット通販に特化する新興ブランドとの取り組みを、順調に増やし、既存顧客の落ち込みをカバーする出展者もある。ネット通販ブランドは、小ロット・短納期のニーズが強く、生地に機能性を求めるところが多い。これに対応して、今回展では備蓄品の強みとともに、機能性を打ち出すところがあった。

 サンウェルは、ポリエステル100%のウールライクな織物「ラナテック」を出展。洗ってもシワやピリングが起きにくいイージーケア性を訴求した。

 同興商事は、キュプラ繊維との交織でシワになりにくい特徴を持つ生地や、ウールとの交織で通気性の良い生地など、シルクとほかの繊維を組み合わせた機能性を持つ生地の紹介に力を入れた。

 双日ファッションは、日本、中国製の織物を中心とした備蓄品を出展し、短納期で1反から販売するサービスを訴求。

 瀧定名古屋は、販売が好調な天然素材調の合繊婦人服地など、日本品を中心とした備蓄品を紹介した。宇仁繊維はジャカード生地など、豊富なカラーバリエーションのプリント地を出展。昨年苦戦した内販は今年、やや回復している。

 ヤギは、トリアセテート素材やウール、環境配慮型素材などを使った豊富なバリエーションの日本製カットソー生地をアピールした。クリスタル・クロスは日本、イタリア製の意匠性の高い天然素材の先染めとジャカード織物を紹介した。好調に推移する備蓄品の販売にも取り組んだ。

〈東レグループ/エコを視点に南通3社が共同開発/中国製の統一ブランド披露〉

 東レグループの東麗酒伊織染〈南通〉(TSD)、東麗合成繊維〈南通〉(TFNL)、東麗繊維研究所〈中国〉(TFRC)はインターテキスタイル上海で、3社共同開発のエコ素材を披露した。3社共同による展示は昨年秋に続いて2回目となる。

 3社は南通の同一敷地内にある利点を生かし、連携を強化して共同開発を進めている。今回は「欧米だけでなく中国の大手からも要望が来ている」というリサイクルに焦点を当てて、開発素材を披露した。

 東麗国際貿易〈中国〉(TICH)は、中国製素材を集約したマザーブランド「EVO TRUTH」を披露した。今秋冬から使っていく。中国で原料から製品まで一貫のコンバーティングを強化してきたことが背景にあり、「デザインド・バイ・トーレ」をコンセプトに東レグループの高度紡糸・紡績技術を活用して開発した差別化素材に同ブランドを使う。今回展では環境配慮型素材を集めた「EVO TRUTH エコ」、ウール調の合繊素材群「EVO TRUTU ウールック」などを紹介した。