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東レ/UAMを炭素繊維の成長領域に/一次構造材認定で優位に

2019年10月08日(Tue曜日) 午前11時52分

 東レは、アーバンエアモビリティー(都市航空交通、UAM)を炭素繊維事業の成長領域の一つに位置付ける。UAMは飛行機メーカーなどが開発に乗り出し、相応の需要が狙えるとみる。同社のプリプレグ(炭素繊維に樹脂を含浸させたシート)は飛行機の一次構造材の認定を受けており、優位性を生かす。

 都市部の移動や貨物運送などで企業や個人が空の乗物を利用する社会の到来が予想されている。UAMがその役割を担い、具体的な姿では空飛ぶ車や有人ドローンなどが想定され、飛行機メーカーやヘリコプターメーカー、スタートアップ企業が開発を加速。2~3年後には実用化するといわれている。

 UAMには炭素繊維が多く使われると予測され、同社も積極的に提案を進める方針。「世界ではUAM用途に狙いを定めるメーカーも出てきている。東レのプリプレグは一次構造材の認定を受け、飛行機での採用実績がある」とし、一歩先んじている点と品質で優位性の発揮を目指す。

 自動車や航空機を含めたモビリティーのほか、需要拡大が見込めるエネルギー関連用途での展開にも重点を置いている。エネルギー関連では風力発電機翼や燃料電池自動車(FCV)の水素タンク容器向けなどでの販売拡大を図っていく。