中国・繊維アパレル企業の19年上半期業績(1)/レディース/半数が赤字、減益に

2019年10月08日(Tue曜日) 午後1時16分

 中国レディース8社の2019年上半期(1~6月)業績はアパレル市況の悪化を受け、赤字が2社、減益が2社となった。消費の“昇級(アップグレード)”を背景に、16年から高成長を続けてきた各社は曲がり角を迎えた。

 レディースの苦戦を象徴するのが、中国版「ZARA」とかつて持てはやされたカジュアルブランド「ラ・シャベル」を運営する上海拉夏貝爾服飾。純損失が4・98億元となり、18年末(純損失1・99億元)から赤字幅が大幅に拡大した。これを受け、わずか半年で2470店も閉店し、期末店舗数は6799店になった。

 高級ブランド「ブロードキャスト 播」を運営する日播時尚は、前年同期の0・18億元の黒字から0・16億元の赤字に転落した。メインのブロードキャスト 播の売上高は前年同期比3・1%増の4・20億元だったが、売り上げ規模が2番目に大きい「CRZ」は0・65億元で17・3%も減った。期末店舗数は33店純減の983店。

 高級レディース「V・グラス」とカジュアルブランド「ティニーウィニー」を展開する錦泓集団(旧・錦維格娜絲時装)は、純利益が0・25億元で78・6%も減った。売上高は6・5%減の12・87億元。うちVグラスの売上高は6・7%減った。同社は「市場の変化を予想できず、対策の効果も表れなかった」と説明する。

 高級レディース「LANCY FROM25」と中価格帯のレディース「LIME FLARE」、キッズウエア、美容事業を展開する朗姿は、売上高が13・98億元で7・7%増えたものの、純利益は20・2%減り、0・89億元だった。うちレディース事業の売上高は6・98億元で、5・8%の伸びにとどまった。

 5割増収、2割弱の増益と「ひとり勝ち」だった安正時尚だが、大幅増収増益は18年10月に買収したネット通販代行会社が連結対象に加わったことによる。主力の高級レディース「玖姿」の売上高は5・43億元で9・8%増えたが、その他の4ブランドは全て減収となった。

 「コラディオール」の贏家時尚(旧・珂莱蒂爾服飾)と「エラッセイ」の深セン歌力思服飾の深セン発高級レディースの両雄は、2桁%増収増益を維持した。

 中国の繊維アパレル上場企業の2019年1~6月業績が出そろった。分野ごとに各社業績を紹介する。(上海支局)