中国・繊維アパレル企業の19年上半期業績(4)/スポーツ/上位3位の好調際立つ

2019年10月11日(Fri曜日) 午前11時34分

 スポーツ用品6社の2019年1~6月業績は、上位3社の好調が際立った。レディース、カジュアルブランドが厳しい中、スポーツの“独り勝ち”の様相を呈している。一方、アウトドアは苦戦が続く。

 最大手の安踏(アンタ)は、売上高が前年同期に比べ40・3%増の148・11億元、純利益が27・7%増の24・83億元だった。「フィラ」が8割増収、8割増益となり、業績全体をけん引した。

 主なブランド別では、「アンタ」の売上高が18・3%増の75・90億元、営業利益が42・1%増の24・42億元、フィラの売上高が79・9%増の65・38億元、営業利益が80・9%増の18・94億元。

 店舗数はアンタとアンタ・キッズが前年末に比べ166店純増の1万223店。フィラとフィラ・キッズ、フィラ・フュージョンは136店純増の1788店、「デサント」は2店純減の115店。

 粗利率は前年同期に比べ1・8ポイント上昇し、56・1%となった。一方、在庫額は33億5703万元(18年末は28億9249万元)、在庫回転日数は前年同期に比べ4日悪化し、87日。

 李寧は、売上高が32・7%増の62・55億元、純利益が196・0%増の7・95億元だった。商品力の強化と店舗の大型化やリニューアルなどの取り組みが功を奏した。

 主なアイテム別売上高は、アパレルが33・1%増の30・60億元、靴が33・4%増の29・21億元。エリア別売上高は、北部(華北、東北、西部地区)が24・1%増の31・91億元、南部(華東、中部地区)が43%増の21・76億元、華南(広東、福建省など)が44・3%増の7・90億元となった。

 特歩は、売上高が33・57億元、純利益が4・63億元で、それぞれ23・0%、23・4%伸びた。今年から海外ブランドの買収によるマルチブランド化と、日系メーカーの素材の採用などによる商品の高付加価値化を今年から進めており、業績をさらに拡大していく可能性が高いとみられる。

 スポーツで唯一苦戦しているのが貴人鳥。純損失が0・58億元となり、赤字が続いている。

(上海支局)