一村〈上海〉貿易/競争力ある素材開発で成果/機能性、値頃感を追求

2019年10月15日(Tue曜日) 午後2時50分

 【上海支局】一村〈上海〉貿易が、地場の織布企業と染工場を活用した競争力のある素材開発で成果を上げている。世界的にアパレル市況が振るわず、温暖化が深刻になっていることを見据え、機能性と価格競争力、品質の三つを追求。生機を備蓄し、中国内販、日本、欧米向けと、全方位で拡販していく。

 今回開発したのは、4ウエーストレッチのポリエステル100%の織物で、アウターやボトム向けを想定する。「通気性が高く、夏場でも快適に過ごせる」と知敷真悟総経理は話す。

 在庫のスリム化をこの3年間進めてきたが、そのめどが付いたため、同素材は生機を在庫し、販売する。直販だけでなく、日系商社を通じた拡販にも取り組む。

 今回の開発の背景には、工場の選別が実を結んだこともある。環境規制の厳格化により、中小工場の淘汰(とうた)が進む中、2016年から品質の安定化や、発注先工場の与信管理を強化するため、工場の選別を進めながら開発を続けてきた。その選別作業が今年、一区切りついたため、優良工場に生産を集約し、開発点数も増やしている。