インドネシア/繊維の輸入手続きを厳格化、不正輸入増で

2019年10月16日(Wed曜日) 午後5時0分

 インドネシア貿易省は11日、繊維製品の輸入に関する貿易相令「2017年第64号」を近く改正すると発表した。繊維製品の不正輸入が増えていることから、輸入手続きを厳格化する。インドネシアの繊維輸入量は過去数年で急増しており、国内産業の疲弊につながっていた。

 同相令は、繊維製品の使用目的などに応じて、輸入手続きをAグループとBグループに分けている。Aグループは、貿易省が発行する輸入許可(PI)の取得が義務付けられているが、BグループはPIの取得義務がない。海外貿易局のウィスヌ局長は「改正後は全ての輸入業者にPIの取得を義務付ける」と述べた。

 地元各紙によると、今週中に改正令を公布する。

 ウィスヌ局長は、繊維製品の輸入手続きについて、虚偽の申請などを行った疑いがある21社の調査を実施していると説明した。製造者輸入業者登録(API―P)を取得した輸入業者の中には、架空の住所や虚偽の製造計画を提出したほか、本来は禁じられている、第三者へ輸入品を譲渡した企業があるとみている。既に1社のAPI―Pを剥奪した。

 ロイター通信によると、2018年の繊維製品輸入量は41万トンと、16年から74%増加した。主に中国や韓国、タイ、ベトナムなどから輸入している。輸入が禁止されている古着の密輸入も増えているという。

 インドネシア繊維業者協会(API)のアンネ副会長は、政府に対して、繊維・繊維製品(TPT)の輸出額を増やすための規定緩和も必要だと指摘。「もし規定が緩和されれば、TPTの輸出額は10年後、18年の輸出額の8倍に増やすことができる」と述べた。〔NNA〕