中国・繊維アパレル企業の19年上半期業績(6)/綿紡績/米中摩擦で半数が減益

2019年10月17日(Thu曜日) 午前11時45分

 綿紡績企業10社の2019年上半期業績は5社が減益となり、苦戦した。各社とも世界経済の減速や米中貿易摩擦の影響を受けている。

 世界最大規模のコアヤーンメーカーで、ベトナムで糸から製品までの一貫生産体制の構築に取り組む天虹紡織は、売上高が前年同期比15・7%増の101・91億元と堅調だったが、純利益は4・86億元で21・8%減った。2桁%の減益となった理由は、米中貿易摩擦により市況が厳しくなったことに対応し、生産量と販売量が安定している定番品の割合を増やしたこと。特に糸の利益率が下がったことが響いた。

 綿糸と生機、デニム生地を生産する魏橋紡織は、売上高が7・4%減の77・84億元、純利益は32・0%減の2・06億元で、減収減益だった。うち、繊維事業の売上高は、50・19億元で10・4%減った。米中摩擦の影響などで世界的に需要が鈍化し、綿糸と生機、デニム生地の3アイテム全ての売上高が減った。

 先染め大手の華孚時尚は、売上高が73・49億元で8・2%増えたが、純利益が3・51億元で、36・4%も減った。事業別売上高は、先染め糸販売が9・10%減の36・65億元だった一方、18年から本格化した糸の卸売りプラットフォーム事業は41・4%増の36・56億元となっている。

 デニム地の黒牡丹は、純利益が2・79億元となり、3倍弱に拡大した。ただ、貢献したのは不動産事業とみられる。

 綿花収穫から紡績、糸染め、織布・編み立て、生地の染色加工、縫製までを一貫で手掛ける聯発紡織は、売上高が13・2%減の18・80億元だったが、純利益は1・68億元で、24・6%も増えた。増益には、染色加工と電力エネルギーの2事業が大きく貢献した。主なアイテム別の売上高は、先染め生地が7・22億元で21・4%減った。後染めの生地も2・71億元で21・0%減っている。

(上海支局)