中国・繊維アパレル企業の19年上半期業績(7)/毛・麻紡績/売り上げ鈍化も増益

2019年10月18日(Fri曜日) 午前11時34分

 毛紡績8社と麻紡績4社の2019年上半期業績は、売上高が前年同期に比べ減ったところが少なくない一方、多くが増益だった。ウールの国際価格が下がったことで、利益率が高まったことなどが影響した。

 カシミヤ世界最大手で、エネルギー・冶金を主力とする顎爾多斯(オルドス)は、純利益が2倍弱の5・49億元だったが、売上高は98・89億元で5・4%減った。「ERDOS」など4ブランドの期末店舗数は、1256店(直営672店、加盟584店)。62店出店したほか、40店を大型改装した。ネット通販にも力を入れ、成果を上げた。

 ウールやアクリルを原料とし、紡績から染色加工まで手掛ける鹿港文化は、売上高が17・36億元で5・0%減った一方、純利益は8・6%増の0・77億元だった。繊維事業の売上高は、8・8%増の14・96億元。粗利率は17・8%で、18年通年に比べ5・1ポイント改善した。ウール価格が下がったことが影響したとみられる。

 高品質のウール、カシミヤ糸を展開する新澳紡織は、毛紡績8社の中で唯一、2桁%での増収増益を達成した。売上高が15・75億元、純利益は1・32億元で、それぞれで14・3%、12・0%増えた。

 ウール生地を中心とした繊維事業と、エネルギー事業を手掛ける江蘇陽光は、売上高が10・83億元で2・5%増えたが、純利益は0・40億元で4・0%減った。繊維事業は7・57億元で、0・42%増えた。利益率は19・4%で、前年同期に比べ2・3ポイント縮小した。市場別売上高は、中国内需が1・1%減の4・49億元、輸出が2・8%増の3・08億元。

 山東如意は、純利益が75・0%も増えた。主な事業別売上高は、毛紡績が1・58億元で35・1%減ったが、アパレルが4・24億元で26・3%増えた。市場別売上高は、内需が13・4%減の3・75億元だった一方、輸出が2・23億元で46・5%も増えた。(次回は10月23日掲載、上海支局)