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東レ/環境対応素材で糸種拡充/フルダル異型断面なども

2019年10月23日(Wed曜日) 午前11時33分

 東レは、部分植物由来原料素材や再生型ポリエステルの糸種を増やしている。サステイナビリティー(持続可能性)への関心が高まりを見せる中、「要望が増えている顧客の声」に応じる。部分植物由来原料でフルダル異型断面糸の提案などを可能にした、糸種の拡充は環境対応素材の拡販にもつながりそうだ。

 糸のバリエーションが増えたのは、部分植物由来ポリエステル繊維「エコディアPET」と再生型ポリエステル繊維「エコユース」。これまではレギュラー糸の販売が主力だったが、「特殊糸の生産技術は確立していたものの、コストが合わなかった。需要が増え、ロットがまとまってきたことで製造コストが抑えられる。積極提案ができる」と話す。

 エコディアPETは、通常の石油由来テレフタル酸と砂糖を精製するときに発生する絞りかすの廃糖蜜を原料とするエチレングリコールを重合・紡糸した、植物由来原料が約30%のポリエステル繊維。環境負荷低減に貢献し、グリーン購入法に加え、エコマーク基準にも適合する。

 従来は丸断面セミダル糸などを中心としてきたが、「スプリンジー」への応用を可能にした。同生地は微細な溝を持つ異型断面と丸断面の短繊維をランダムに配列し、優れた吸水性と拡散性を付与した。セラミックを練り込み、透け防止効果や紫外線ガード、クーリング効果などの特徴も持つ。

 エコユースは、フィルムくずや繊維くずを原材料とした再生リサイクル繊維。丸断面のセミダル糸だけでなく、新たにストレッチタイプや梳毛調タイプの展開を始める。エコユースとは別だが、事業ブランド「アンドプラス(&+)」では多様な品種展開と高い白度などを訴える。

 東京で開いた「2019年東レユニフォーム総合展」で紹介し、顧客の高い関心を集めた。機能製品事業部はエコディアやエコユースをはじめとする環境対応素材の訴求を強める。ユニフォーム分野ではコスト抑制要求は強いが、「高いので環境対応素材は使わないという風潮は変わってきた」と言い、期待を込める。

 ユニフォーム総合展は24、25日に大阪本社でも開催する。