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シキボウ/繊維事業の挽回に重点/ベトナム事務所開設を検討

2019年10月25日(Fri曜日) 午後4時35分

 シキボウは2019年度下半期(19年10月~20年3月)の重点課題に繊維事業の業績改善を第一に挙げる。清原幹夫社長は「ここに来て市況に回復の兆しも出てきた。上半期で落ち込んだ部分をどれだけ挽回できるかが下半期のポイント」と話す。特にベトナムでの原糸生産・販売の拡大に向けて現地に事務所を開設することも検討する。

 清原社長は繊維事業に関して上半期は苦戦が続いたとする一方、「下半期に入ってからは回復基調になっている」と話す。特に市況低迷が続いていた中東民族衣装用織物は流通在庫の減少から受注が回復傾向にある。原燃料高や染料・薬剤高騰で採算が悪化していたユニフォーム地も価格改定を実施したことで、その効果が下半期から発現する。

 こうした中、ベトナムの協力工場で生産する綿糸の販売が順調に拡大している。特殊精紡交撚糸「デュアルアクション」や強撚糸、混紡糸など高付加価値糸の生産も拡大しており、日本向けでなくASEAN域内への販売拡大にも取り組む。このため「ホーチミンに事務所を開設する方向で検討を進める」など、現地での提案活動を強化する。

 繊維事業ではそのほか、寝装用途の拡大にも力を入れる。特にリネンサプライ向けの販売を強化するとして、リネンサプライ資材を得意とする商社やリネンサプライ業者だけでなくホテルなどエンドユーザーへの提案にも取り組む。