2019年秋季総合

2019年10月28日(Mon曜日)

繊維産業の潜在力

 人口減少と超高齢化による労働力確保難、デジタル技術の急速な発展、そしてサステイナビリティー(持続可能性)への関心の高まりなどが相まって、モノの作り方、運び方、売り方が大きく変わろうとしている。変化していく時代を生き抜くためには何が必要なのか。自らの内に秘めた力を改めて見詰

め、それをどう発現させるかを考えることも重要なのではないだろうか。「2019年秋季総合特集」では、「繊維産業の潜在力」をテーマに、日本が提供し得る新たな時代の価値を11月1日付までの5日にわたって探る。

 日本でデザイン、縫製した繊維製品が、欧米でどう評価されているのか――。ファッションデザイナーをはじめ、繊維産地の関係者、インバウンドで活況な小売店のバイヤーも気になるところだろう。「日本の製品は品質が素晴らしい」と聞こえの良い言葉で回答する欧米人とは別に、ビジネスの現場で日々、感度の高い欧米人バイヤーや消費者と対峙するエニス(パリ市)の塩川嘉章社長に話を聞いた。同氏は「外国人が持つ日本のイメージを正しく知ることが大切」だと語る。29日付で紹介する。

 減少の一途をたどった国産品。衣類に限れば、日本市場への供給量のわずか2・4%を占めるにすぎない。しかし、国内生産にこだわる企業は依然、多数存在する。そんな企業は、国産ならではの価値をどのように打ち出し、どのようにしてビジネスを成功させようとしているのか。30日付で事例を見る。

 個々の消費者のニーズに対応した服を、大量生産並みの効率で生産する「マスカスタマイゼーション」に挑戦する動きがある。その現状と可能性を31日付で追う。

 産業資材分野には、繊維を生かせる用途がまだまだあるとされる。素材メーカーの新規用途開拓に向けた動きを11月1日付で紹介する。