パンテキスタイルフェア/ベトナム工場にバイヤー殺到/関税フリーも活用して

2019年11月05日(Tue曜日) 午前11時50分

 台湾企業が対日ビジネス拡大に臨む展示商談会「パンテキスタイルフェア大阪」で今回、多くのバイヤーを集客したのが、台湾系ベトナム工場だった。対日縫製品の一大生産地となったベトナムでは、縫製に加えて糸や生地の工場が急ピッチで建設されており、その資本の大半が韓国と台湾。今回のパンテキスタイルフェアでも、来場した商社から「ベトナム国内で生地を仕入れたい。そのために来た」との声が聞かれるなど、とりわけベトナム工場のブースがにぎわった。

 越南中良工業股フンは、台湾の生地製造卸、中良グループが2000年にベトナムに立てた生地工場。編み立てと染色加工の設備を持ち、販路は世界的なメガスポーツブランドなど。

 近年は対日縫製品の供給地としてベトナム進出が著しい日本企業向けも拡大しており、大手商社らとの取引が進んでいる。ダブルジャージー、トリコット、ワッフルニット、特殊フリースといった各種編み地に、ラミネーション、エンボス、昇華プリントなどを施す。最近は世界の潮流を意識して再生ポリエステル糸使いなど環境配慮商材の開発、販売にも力を入れている。

 強みは自社設備を生かした企画開発力。売り上げの80%を二分する欧州向けと米国向け、20%を占める日本向けでは「それぞれ傾向が大きく異なる」が、それぞれの特性を理解した上でのオリジナルの企画力に自負がある。

 対日拡大に向けて5回目のパンテキスタイルフェア出展を果たしたが、今回展でも数多くの日本人バイヤーと中身の濃い商談ができたと言う。「台湾と日本では関税が発生するが、ベトナムと日本では発生しない」ことも強みに、さらなる対日拡大を狙う。