デサント/中国拡大を加速/直営・ネット通販伸ばす

2019年11月07日(Thu曜日) 午後1時32分

 デサントは、日韓関係の悪化に伴う韓国での大苦戦を踏まえ、中国での拡大戦略、日本へのてこ入れという「2本立てで収益改善を急ぎたい」との考えを示した。大阪市内で6日に開いた決算会見で、小関秀一社長が語った。

 韓国では、不買運動の影響で7月以降10月まで30%強の減収が続いており、「今後も改善の兆しが見えない」と言う。現在、940店舗を展開しており、韓国事業の通期決算が確定して以降の来年2月に「今後の対応を明らかにする」と話す。

 同社を支えてきた韓国事業の減速に伴い下半期業績も低迷と予想する。下半期は、売上高648億円(147億円の減収)、営業損失15億円(80億円の減益)の見通しとなった。そのため当面は、中国(本土)事業の拡大、日本での体質強化を改めて進め、収益改善を目指す。

 中国ではアンタとの連携を通じ133店舗で「デサント」ブランドを展開。「今後の拡大のための基礎固めはできた」と見ており、早急に年商1000億円規模への育成を目指す。日本では、社内コスト・経費体系の見直しで筋肉質な企業体質への転換を図る一方、直営店やネット通販の拡大によって「収益性の低い卸への依存度を下げる」。

〈中国事業が黒字に/19年4~9月期〉

 デサントの19年4~9月期連結決算は、売上高659億円(前年同期比1・3%減)、営業利益26億円(8・2%減)、経常利益29億円(9・7%減)、純利益22億円(3・5%減)の減収減益となった。

 エリア別の状況は日本、その他アジア、欧米が増収、韓国、中国(香港、台湾含む)が減収。中国(本土)事業が好調で28%の増収となり黒字浮上した。「デサント」の売上高がほぼ倍増となった。

 通期は売上高1308億円(前期比8・2%減)、営業利益11億円(86・1%減)、経常利益12億円(85・8%減)、純利益7億円(82・3%減)を見込んでおり、期末配当を3円(前期は26円)に減配する。