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合繊メーカー4~9月期連結/基調は営業減益/繊維もおおむね減速

2019年11月11日(Mon曜日) 午後4時21分

 合繊メーカーの2019年4~9月期連結決算が出そろった。決算期の異なるクラレを含む全6社が増収だった前年度に比べ、当期は様相が一変。旭化成が増収、帝人、東洋紡が前年並みの売上高を確保する一方、東レ、ユニチカ、クラレが減収となった。営業利益では東洋紡を除く5社が前年割れを強いられた。

 東レの繊維は本体、国内、海外とも減収減益。国内では、ユニフォームやスポーツ素材の欧米輸出を除く全般が低調。自動車用エアバッグ、衛材用スパンボンド不織布向けも苦戦に転じた。本体の全素材系列で黒字を確保した。炭素繊維複合材料は好調。需給バランスの改善が進んだため、汎用品の値戻しを達成したという。

 旭化成では、繊維が含まれるパフォーマンスプロダクツが増収減益。繊維各製品の販売数量減などによる減益を米セージ社買収による増益でもカバーし切れなかった。中国経済や自動車関連市場の停滞を踏まえ、通期業績を下方修正した。

 帝人の繊維・製品は前年並みの売上高1542億円。営業利益も前年並み。衣料が苦戦したものの、産資のインフラ補強材が好調。マテリアルでは、自動車生産の減速でパラ系アラミドの販売量が減少したものの、値上げなどで収益を改善した。

 東洋紡は火災の影響が響き産業マテリアルが大幅減益に。スーパー繊維は好調だった。繊維・商事では、市況の底打ちに伴い中東向けトーブを拡販。ユニフォームも順調だったがこれら以外が天候不順の影響を受けた。アクリル「エクスラン」も苦戦した。

 ユニチカは32億円の特損計上で14年上半期以来の純損失となった。繊維は、本体の産業資材や海外子会社の苦戦で減収営業損失を拡大した。ユニチカトレーディングは2%の減収、50%の営業減益。主力のユニフォームが好調だったものの、スポーツ。寝装が苦戦した。

 クラレは繊維が増収減益、トレーディングが減収微減益。靴向けの「クラリーノ」が減少の一方、「クラフレックス」は堅調。スポーツ素材や高機能原糸の輸出を伸ばした。

 通期業績見通しでは、東レが減収営業増益、旭化成が増収減益、帝人が減収減益、東洋紡が増収増益、ユニチカが微減収減益、クラレが微減収増益――とまだら模様を呈している。