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帝人/触覚体験の可能なシステム開発/慶応・南山大学などと

2019年11月19日(Tue曜日) 午後5時26分

 帝人は、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科、南山大学、エンハンス・エクスペリエンス(米カリフォルニア州)との共同で、革新的な触覚体験を実現する布状の2次元通信システムとその技術を応用したハプティクス(触覚)スーツを開発した。

 帝人は電波を面で制御する2次元通信技術で物品管理に資する事業を展開している。これまでは固い樹脂素材にしか適応できなかったため、柔らかい布状素材へも適応できるよう南山大学との共同開発を進め、全身での通信、給電が可能な衣服として利用できるようにした。慶応大学は触覚分野での研究で世界をリードしており、2015年にエ社と共同で全身触覚スーツ「シナスタジア スーツ」を開発している。

 今回、帝人と慶応大の双方の技術を組み合わせることで、簡単に装着ができ外部からの接触を疑似的に体験できる2次元通信ハプティクススーツを開発した。

 同スーツと複合現実型ヘッドマウントディスプレー(頭部に装着するディスプレー装置)「マジックリープ」を使えば、2次元の面(導電繊維と絶縁繊維の布)で給電、通信を行うことができる。取り付けた振動子を頭部のディスプレーから発信される映像や音声に合わせて振動させることでバーチャルな物体との身体接触を体感できる。

 両者は布状2次元通信システムを活用し、ゲーム、教育、医療、介護などの用途に向けた開発に取り組み数年内の実用化を目指す。